有機ELニュース

 

2017年8月29日 【ディスプレイ付きの普段着を可能にする有機EL】

 

 日常的に着用できるほど柔軟な有機ELディスプレイを作製する技術を、KAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology)が2017年8月24日(韓国時間)に発表した。同技術を活用したウェアラブルデバイスでは、2mmの曲げ半径でも有機ELが機能するという。
 近年、シリコーンベースのLEDジャケット、シャツ、ステージコスチュームが開発されている。だが、無機半導体は剛性が高く、日常的な着用には不向きだ。そのため、KAISTの研究チームは、有機ELを利用した薄く柔軟なウェアラブルディスプレイを作製する手法の研究を進めてきた。
 よくある衣類用の布地は、数百マイクロメートルスケールのバンプのある凹凸の表面形状を持つ。このような粗い表面は、有機ELの形成には適さない。しかし、研究チームは2015年、薄く平らなシートを布地に熱でラミネート加工し、厚さ約200nmの有機ELに適合する表面形状を形成することに成功した。
 

 

EE Times Japan へ