有機ELニュース

 

2017年6月21日 【シャープ、大型テレビ向け有機ELパネル生産へ 韓国勢と厳しい競争】

 

 シャープは20日、株主総会後に開いた経営説明会で、大型テレビ向けの次世代パネル「有機EL」の生産に乗り出すことを明らかにした。有機ELテレビはパナソニックなど日本の家電メーカーが相次いで発売している。ただ、基幹部材となる有機ELパネルは先行する韓国メーカーがほぼシェアを独占しており、後発のシャープは厳しい競争を強いられそうだ。
 有機EL事業担当の伴厚志氏は「スマートフォンやノートパソコン向け中小型パネルの開発と並行し、大きなテレビに結びつけていきたい」と話し、大型パネルの生産への意欲を示した。事業化の時期は明らかにしていない。現在、有機ELパネルは大型はLG電子、中小型はサムスン電子と韓国メーカーが市場をほぼ占めている。
 シャープは、平成30(2018)年春の稼働を目指し、堺事業所(堺市)と三重事業所(三重県多気町)で有機ELパネルの生産設備の建設計画を準備している。中小型パネルを量産するほか、堺事業所でテレビ用大型パネルの開発を進める。
 

 

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